今回は今週末にワンマンライブを控えるD4DJ発の声優ユニット「LyricalLily」についてです
普段の言動からご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、僕はこのユニットに心酔しており、一現場も逃すこと無く行くことを目標に活動しています。
今まで明確にその原動力たる部分、すなわち本ユニットの魅力についての言語化を避け、むしろコンテンツの悪評を謳うだけの存在となっていましたが人をライブに誘う都合上、それらを明確にしておく必要があると考えこのたび筆を取った次第となっています
1.ユニットの方向性
さて、本ユニットはD4DJの主要6ユニット(HappyAround!、PeakyP-key、PhotonMaiden、Merm4id、燐舞曲、LyricalLily)の中で唯一登場時期が異なっています。
2019年のD4DJ2ndライブにてその結成が発表され、なんと同時に声優の一般公募オーディションが実施されました(進藤あまねのキャスティング自体はこの段階で決定していました)
ということで後発ユニットかつ声優も新人ばかりという他のユニットにはないフレッシュさが魅力の一端となっています(詳細は声優の項で触れます)
他のユニットにはない、といえば僕が隠匿しているLyricalLilyの強みが一つあります。
結論から言うとそれは「曲調の多様性」です。
他のアーティストで言えばこれは持っていて然るべき要素ではあるのですが、D4DJというコンテンツの特色としてユニットごとに大凡の方向性を予め決定しており、基本的にその特性にあった楽曲を担当のユニットが出してるという点が挙げられます。全部が全部似たような曲とは言いませんが、ユニットの属性がある程度前提として設けられている、かつそれぞれのユニットに音楽プロデューサーが配置されており、ある程度の音楽性に偏りが見られています。
ユニット名/音楽P
HappyAround! /斎藤滋
PeakyP-key/上松範康
PhotonMaiden/水島精二
Merm4id/都田和志
燐舞曲/中山雅弘
LyricalLily/中村航
ただしこれは必ずしもデメリットでは無く、要はその方向性自体が趣向と合えばそのまま固定客を獲得できるという強みがあります。現に2021年の僕はMerm4idのライブが楽しすぎてた時期があります。
ではLyricalLilyはそのジャンル分けで言うと何になるのかというと、少なくとも2023年1月時点では定まっていない、というか僕の推察が正しければ定めていない、になります。
なぜこの結論に至ったかをお話しするにあたって、LyricalLily音楽プロデューサー「中村航」という人物について触れておく必要があります。
この人物、作曲家という側面より本業は作詞家、小説家となっています。
さて、もはやいう必要も無いかと思いますが彼の作詞した代表的な楽曲をここに列挙していきましょう。
Yes! BanG_Dream!
ぽっぴん'しゃっふる
STAR BEAT!〜ホシノコドウ〜
夏空 SUN! SUN! SEVEN!
走り始めたばかりのキミに
ティアドロップス
ときめきエクスペリエンス!
キラキラだとか夢だとか 〜Sing Girls〜
Happy Happy Party!
前へススメ!
夢みるSunflower
Time Lapse
八月のif
夏のドーン!クリスマスのうた
B.O.F
キミにもらったもの
CiRCLING
Light Delight
二重の虹
最高!
ガールズコード
切ないSandglass
キズナミュージック♪
Home Street
Jumpin'
What's the POPIPA!?
SAKURA MEMORIES
Returns
Dreamers Go!
NO GIRL NO CRY
アニバーサリー
White Afternoon
Hello! Wink!
イニシャル
夢を撃ち抜く瞬間に!
開けたらDream!
Breakthrough!
Hello! Wink!
Step×Step!
キラキラスター!
ミライトレイン
PhotographReturns
Dreamers Go!
Live Beyond!!
Sweets BAN!
キミが始まる!
Moonlight Walkここから先は歌にならない
ぽっぴん'どりーむ!
星の約束
どきどきSING OUT!
花園電気ギター!!!チョコレイトの低音レシピ
遠い音楽 〜ハートビート〜す、好きなんかじゃない
というかそもそもBanGDream!の原札小説の執筆、ストーリー原案を任されている方です
彼の楽曲への関与の仕方は主に作詞。(音楽プロデュース自体は中村航を代表とするステキミュージックという団体によるものですが)
余談ですが、僕がこのブログを開設したきっかけは今は跡形もありませんがとある曲の歌詞考察でした。
つまり、歌詞を軸にするという他のユニットとは別角度からのアプローチを有しているユニットなのです。
楽曲の欄で詳らかにしていきますが、曲調自体に特段一貫性が生じていないのはここに起因します。
2.楽曲
そんな彼が作り出す世界観は果たしてどういうものなのか、オリジナル曲から紐解いて行きます。一曲ずつ。現状のやつ全曲やります。
LyricalLily始まりの曲です。
さて、こちらの曲名を見れば察していただけるかと思いますが、LyricalLilyのオリジナル楽曲は現状、とある1曲を除いて文学作品のタイトル等をモチーフにしています。また、それこそがLyricalLilyが音楽性に富んでいる理由の一端となっています。
そちらについても各曲触れていきますが、この曲は中原中也「汚れちまつた悲しみに」となっています。
始祖の曲に相応しく、本ユニットの略称である「リリリリ」がコールとして散らされています。
アニメで「リリリリのキラーチューン」と評された1stシングルの表題曲です。声出しありだとにゃんにゃん言わなきゃいけないので破壊されます。
元ネタは言わずもがな夏目漱石「吾輩は猫である」となっています。
1stシングルのカップリングにして、個人的には初めて本ユニットに可能性を感じさせられた一曲です。前に紹介した2曲とはジャンルが大きく異なった楽曲となっています。
ラスサビ前にメンバーそれぞれに早口ソロパートが配分されており、ライブのたびにキャストの技術研鑽を特に見ることができる一曲となっています。
サンテグジュペリ「星の王子様」
サビの振りコピにかなりこちら側の練度が求められる曲ではあるものの、それ以上にこちらの曲は過去5回のワンマンライブで全公演1曲目として配置されており、スイッチを入れるのに関しては最適の曲となっています。
オーヘンリー「賢者の贈り物」
クリスマスソングとなっており、今回やるかは微妙なラインではありますが、過去には2月に披露されたことがあります。歌詞も元ネタに忠実で準えた朗読劇が過去ライブの演出の一環で行われたことがあります。
さて、この曲ですが、元ネタが判明していません。いや、無いのでしょう。現状モデルの文学作品が割れていないのはこちらの曲のみとなっています。
僕はこの曲をLyricalLily、ひいてはD4DJ内の全楽曲で最強であると結論付けており、そしてこれこそが僕が本ユニットに心酔する要因になっています。
「世界中の物語集めてる」ラスサビのこれこそがリリリリと中村航の創造する世界そのものとなっており、「音楽とともに冒険し、新たな世界を知っていく」という設定のこのユニットの核となる楽曲と個人的に判断しています。
「いばら姫」をモデルとしていますが、それ以上にこの曲は大いなる意義を持っています。
この楽曲に合わせて登場したこちらのイベントストーリーこそがD4DJ関連の脚本で最高傑作であり、それは今もコンテンツが続いていく中でも覆ることはありません。
竹下みいこ役渡瀬結月のラップが本当に素晴らしく、また、声出しができることで恩恵が得られるため非常に楽しみです。冒険王に次いで2位に置いています。
萩原朔太郎「月に吠える」
コールが難しいです。
曲名が原作と真逆になっており、歌詞もこちらを全肯定してくれる内容となっています。リリリリが出演したあらゆるフェス系の持ち込みに採用されており、初見の人でも乗りやすい点が評価されているようです。
振りコピもしやすいヴァンガードのミニアニメのED曲です。
個人的には可憐なキャストのサビでのダンスが腰入っててかっこいいのが好きです。
オスカーワイルド「幸福な王子」
グルミク1周年記念に相応しい曲となっています。セリフパートが素晴らしいです。
「西遊記」がモデルとなっています。
曲の最後の最後で連打されるセリフが良いです。
新しめの曲でレアです。サビ前の高音パートが声優たちに難所となっているのが分かります。
LyricalLilyを主人公とするD4DJアニメ2期のOPとなっています。
作曲はあの井上拓。前世ではかなりお世話になりました。
3rdライブでの披露が確定しています。
以上の楽曲はフルバージョンの音源が配信されていますが、以降はゲーム内で先行発表されておりフル音源が存在しません。2曲だけ公式からリリックビデオが出ているので貼っています。
・千リ一リ物語
「千夜一夜物語」。LyricalLily主演舞台の主題歌となっています。
・夏休み
ユニットPである中村航の作品「夏休み」。現状未披露です。
・サーカスへようこそ
中村中也「サーカス」。「汚れっちまった悲しみの色」のアンサーソングとして作成され、3rdライブでの初披露が匂わせられています。ラスサビのとてつもない転調で横転してしまいます。
・IFの踊子
曲中で転調が明言されています。Do-daiかよ
声出しでバフ掛かります。
・Snow Black
恐らく「白雪姫」がモデルの直近に発表された曲です。
セリフパートが冒険王のそれと対をなしています。
これらが既存の全てのオリジナル曲となっています。
また、コンテンツの特性としてカバー曲もライブで披露するのでそちらもリストアップします。
ふ・れ・ん・ど・し・た・い/学園生活部
タッチ/岩崎良美
Agape/メロキュア
太陽のflare sherbet/北条そふぃ(CV.久保田未夢)
男の勲章/嶋大輔
Shiny Smily Story/hololiveIDOLPROJECT
1st Priority/メロキュア
にゃんだーわんだーデイズ/大橋彩香
ぼなぺてぃーと♡S/ブレンド・A
撲殺天使ドクロちゃん/ドクロちゃん(CV.千葉紗子)
以上が3rdライブまでの全ての楽曲になっています。
再三言っている通り様々な属性の楽曲を有しているので何かしら引っかかるかと思います。
3.キャラ
滅多にしませんがライブの解像度を更なる崇高な段階へ引き上げるため、今回はキャラについても触れて行きます。
前提として所属する4名はいずれも「有栖川学院」の高等部1年の生徒となっています。
この学校、浮世から完全に隔絶されたお嬢様学校となっており、音楽活動どころかその他悦楽に興ずる事すら厳禁となっています。
そんな中、とあることをきっかけに放棄されていたレコードプレイヤーを秘密裏に持ち出し、4人の秘密基地となる地下室に持ち込むところから音楽に触れ始めます。
ユニット名の由来は有栖川学院の校章(制服胸元のもの)から
その後学校側にバレて退学騒動が起きるもなんやかんやで学校公認となり今に至ります。
また、実在の文学作品を元にした作詞、という設定も反映されています
では1人1人を取り上げます
りんく達が通う陽葉学園は制服をブレザーにしたから
— やちぇ (@yatile) 2020年8月1日
リリリリが通う有栖川学院はセーラーにしました!
ピンクセーラーです(*´-`)🌸#D4DJ pic.twitter.com/BVl5d8KxBQ
なお、偏差是正のため公式の見解を添付しておきます。
桜田美夢
CV.反田葉月
メインボーカルを務めています。聖歌隊に所属しており、家族の影響で歌謡曲等への知識が富んでいる等、音楽に精通しています。
LyricalLilyの結成の要因の根幹には「皆んなで音楽を楽しみたい」という彼女の信念があります。
他ユニットのDJやってる女子大生が家庭教師およびメイドとして彼女の家でバイトをしているのですが、ここのカップリングがめちゃくちゃ熱いです
春日春奈
CV.進藤あまね
DJです。風紀委員をやっているそうです。
彼女のオーディオ周りの知識によって先述のレコードプレイヤーのジャンク品を復活させレコードを再生、それが結果的にDJ活動に繋がっています。
白鳥胡桃
CV.深川瑠華
VJです(要は演出担当ですね)
厳格な校則に反して悪戯を企てては(主に春奈に)仕掛ける、というのを繰り返しています。その根底には「他者を楽しませる」という確かな信条があり、それがLyricalLilyの活動にも大きく表れています。
竹下みいこ
CV.渡瀬結月
コーラスです。
先ほど楽曲紹介のねむり姫の際に載せたイベストでは彼女が軸となっており、「世界中を回る」という彼女個人の夢をLyricalLilyの活動を通して実現しようとしていて非常に尊敬出来ます。
ユニット内のとあるカップリングについてお話しします。
僕はこの組み合わせこそD4DJのキャラ630通りのカップリングの中において最強だという結論に到達しました
それこそが
白鳥胡桃×春日春奈
くるはる
「わたしのたいせつなともだち」より🌸
— 深川瑠華 (@Ruka_Fukagawa96) 2022年11月18日
胡桃ちゃんと春奈ちゃんのやり取りが本当に可愛くて微笑ましい🤦♀️💘
皆さんも #グルミク のお気に入りストーリーを #グルミクエモスクショ をつけて沢山ツイートしてくださいね! https://t.co/x6IOdPOosw pic.twitter.com/tAh4AmyAx5
あまりにも圧倒的すぎますね
4.声優
ここからは禁断の領域に足を踏み入れる事となります。
反田葉月
反田葉月 pic.twitter.com/a0iyFAalbd
— 反田葉月 (@tanda_hazuki) 2023年1月7日
キャラに準じてメインボーカルを務めているわけですが、彼女は歌唱力はもちろん、着目するべきは全声優を過去の遺物に返すその圧倒的顔面にあるでしょう。
更に接近機会もそこそこあり、ファンへの認知度もかなり高いものとなっています。
彼女が僕に言い放った「また冒険王聴きにきて」という言葉が、下火になりかけていたD4DJ最後の希望でした。2023年は期待。推し変気味だけど接近あったら行きます。
タレントとしての経験はかなり長く、顔面の通りアイドルをやっていた時期があるのですが、声優としてはこの役がデビュー作です。
2000年生まれでなんか年上
進藤あまね
2023年2月20日(月)発売の進藤あまねさん1st写真集の表紙カットが解禁❣通常版とAmazon限定版の2パターン。また、特典情報と一部絵柄も解禁。2023年2月18日(土)、4月15日(土)には発売記念イベントも開催✨本日から予約スタート💡#進藤あまね #あまねす写真集
— 進藤あまね1st写真集【2023年2月20日発売】 (@amane_PB) 2022年12月27日
詳細は👇https://t.co/WUsIl0RPhF pic.twitter.com/KjvXW5vIyC
写真集が熱いです
実際DJやる時の選曲がかなり熱いです
未公表ですがその昔レイヤーでした
ラブライバーです
2004年生まれ
以上
深川瑠華
あけましておめでとうございます🌅
— 深川瑠華 (@Ruka_Fukagawa96) 2022年12月31日
今年は周りの環境が変わる大きな1年。
1歩ずつ前に進んでいけるように頑張りますので、2023年もどうぞ宜しくお願い致します🙏 pic.twitter.com/ZaFOrQHTbl
この世を支配する4人の声優「声優四皇」に2004年生まれにして名を連ね、遍く声優達を淘汰し2022年最も現場に行った声優として頂点に君臨しています。
僕に根付いている思想として「この世で最も優れているコンテンツは少女歌劇レヴュースタァライト」という捻じ曲がったものがあるのですが、何を隠そう彼女はスタァライトにも出演しています。
ということで僕の中ではこのユニットで圧倒的1位に座しています。
また、先ほどのLyricalLilyのキャスト一般公募にて芸能界入りを果たし、ブシロード内の声優事務所響に卒業しています。
渡瀬結月
おやすみ!!!!! pic.twitter.com/SJUTGx84nK
— 渡瀬 結月 (@Watase_Yuzuki) 2022年12月18日
2003年生まれです。
公表はされていないので詳細な記述はここでは避けますが、「声優になる」という夢を持ちつつアイドルをやっていた時期がありました。
彼女の強みは紛れもなくその頃から見え隠れし、今なお伸び続けているその「技術」です。彼女の歌唱力、ファンサービスを始めとする多くの技術力はこのユニットの基盤となっていると断言出来ます。
芸能経験自体はあるものの、声優デビューは反田、深川同様のオーディションで見事合格、響所属となりました。
以上4名が本ユニットに所属し、活動して下さっているキャストの皆さんになります。
5.総括
ここまで読んいただきまして誠にありがとうございました。
この拙文が如何ほどの効力を持ち合わせているかは些か懐疑的ではありますが、少しでもLyricalLilyという私が愛して止まないユニットの魅力が少しでもお伝えできていればそれ以上の幸いはありません。
昨年LyricalLilyが出演したフェス系のイベントでは正直なところこのユニットの真価を発揮できていなかった、と個人的に評価を下しています。記憶に新しいところではブシロード15周年記念ライブでしょうか。
この文を執筆する私の切なる願いは『LyricalLilyの真髄を刮目してほしい』という一点に他なりません。
そして過去5回のワンマンライブに参加させていただき、その全てに大満足している経験則から今回の3rdライブも自信を持ってお勧めさせていただきます。
冒頭に載せたHPより、一般販売のチケットを購入することが可能となっていますので、行くかの検討が生じているのなら是非とも来ていただければと思っております。
最後になりますが、LyricalLilyの今後の更なる活躍を願い、本記事を締めさせていただきます。
深川瑠華最強!!!