まだ行くから多分追記なり修正なりするけど一旦初回行った感想を記す
もちろんネタバレあり
思ったこと殴り書きのため整合性は多分ない
誰か佐當友莉亜を恵んでください
追加したけどなんか深川瑠華ばっか出ます
全体通して
本編に対して感想を言う前に、私はこの脚本にコンテンツからのメッセージの存在を感じた。
それはすなわち「九九組からの卒業」である。
これは決してネガティヴな意味では無くて、中等部が独立して以前の九九組のような力を振るうことこそが今後の少女歌劇レヴュースタァライトのコンテンツとしての在り方である、と感じた。
ご存知の通り三森すずこの渡米によって今後九九組が揃う機会は少なくとも減りはするだろう。だがスタァライトというコンテンツ自体が衰退することは決して無い。中等部が後継者としてのみならず、独立して活動の場を広げていき、かつて九九組がしていたようにスタァライトを牽引して行く、という意思が脚本の随所から伺えた。多分考えすぎ
先輩や先生に頼らずに、ということで今回は既存のキャラの出演はエーデル含めて無し。相当思い切ってるが、こうした背景があるなら頷ける。
全体の流れに目を当てると、スタァライトの舞台としては異質の話の途中切り
これは中途半端な脚本、みたいな話ではなく、舞台は満足の出来栄えだったが、それでも尚引きを残す素晴らしいものであった。実際続編が描かれるかは不明、青嵐も割とすぐあるし
キャラごと
高千穂ステラ/青木陽菜
ひーさびさにステラを演じる青木陽菜を見た。断言する、今後青木陽菜がしずかちゃん役に抜擢されようが彼女の代表作はステラシークフェルト
さて、今回の話はざっくりいうと5人(クイナはそうでもないか)がそれぞれの過去に向き合う物語。そして最もフィーチャーされたのはドイツ時代の同胞と相見えた彼女であろう。
今まで彼女の過去は「ドイツ時代にセリフが飛んで舞台から逃げた」という大まかな部分しか
見えていなかったが、今回それが掘り下げられ、理由も明らかになった。
要するに出番直前でいらんこと言われてプレッシャーに負けた、という形だったとのこと。
ステラはその実力が描写されてるだけに、単にミスったみたいな話ではなく背景があったのは非常に頷ける
今回ステラの根幹にあったのが日本に来て出会った3人が彼女にとってかけがえの無い仲間であるという主張であった。
口上が変わっていたことにも触れたい。正直書き起こせてないが、「あなたのキメめき教えてあげる」が「私のキラめき見せてあげる」的なのになってたのが大声。いつまでも救済する側では無いんだよ
良子に対して尋常ならざる感情を抱いてるのも良かった
終始ボコボコにされてて可哀想。
今回もオペラ当たり前に良かった
大賀美詩呂/松澤可苑
正直今回もこいつが主役だよ
前回rebellionで色々やらかした上でありえないくらい成長、いや変化している
間違いなく中等部のクラスメイトの1人であったし、そしてステラの良き友人だった
今までの詩呂だったらきっと違う選択をしていたであろう場面が散見されていた
今回の舞台における彼女の見どころ、なんといっても圧倒的戦闘力。
そもそも前回で4対1で拮抗してた時点でパワーパランスは想像できたし、そもそも晶にエーデルに匹敵するとか言われてる時点でそうだろではあるんだが、それが可視化されるとお前やるやんになる
1人の舞台少女として独立した大賀美詩呂とかいう人間ちょっと強すぎるか
松澤可苑の歌唱力については今更寸評するのも失礼な話だろうが、半年以上ぶりのrebellion沁みすぎて世界崩壊。
僕は詩呂のベストカップリングは、まひかりと同じ理屈で良子だったものの、正直クイナとの関係性が好きすぎる。毎回どこかしら叩かれてる。
詩呂は終始ステラとの変化した距離感に戸惑いを見せていたのも中学生らしい部分というか
小鳩良子/深川瑠華
正直に言う、マジで上手かった。
声張る演技あまりにも良かった。
小鳩良子はたびたび露崎まひるとの比較をしているが、家族という存在がある種ゴールというか、清々しいスタート地点だったまひるに対して、今回良子にとっての家族は中等部にとってある種の足枷になってしまっている。実家の太さが大きな差ではある。
良子は最初のレヴューや口上から一貫して、中等部のメンバーたちは学友であると同時に「千切って食らうべき共演者」といった価値観を持ち、今回もrebellionを通して結束した中等部面々、主に同じく補習組のみんくと相反した考えを持っている。そしてこれを見込まれロマーナにヘッドハンティングされた。物語はこのあと「良子取り戻しに行っちゃうよーん」で終わっているが続編が描かれるかは先述の通り不明。
海辺みんく/久家心
かなーーーり来た。今回も元アイドル設定が存分に生かされ、レヴューの相手は同じグループのメンバーでセンターにいたみんくを慕っていた人(ちなみに演者が相当可愛くはあった)。これについてはロマーナの項で後述するが、みんくは良子とは相反する価値観を持っており、それが争いを避けたい的なものだった。これもいちえ師匠に相談しようとしてたけど、いちえはレヴューを平和的に解決した過去があるよね、という大声はともかく
みんくはスイプリの解散という過去を踏まえて、内紛のようなものを極端に避けている平和主義者であり、そう言った点からも「才能を生かせてない」のような評価になってしまっている。
詳しくは次項だが、やはり見どころは「一番星のレヴュー」だろう
森保クイナ/佐當友莉亜
クイナは独りよがりを脱却したかのように見えて焦燥からかつてのように戻ってしまう面があるが、それを仲間が引き戻してくれるという非常にいい関係性が仲間内で築けているらしい
さっきも言ったけど詩呂との関係性がちょっと良すぎる。
クラス委員長ではあるが実力が劣っているから完全なリーダーになれていない、というのを良子にやんわりと指摘されているが、純那がそうであるように統率者が絶対的な力を持つ必要はない。正直現エーデルも晶一強かと思いきや...だし、これが今後ロマーナが瓦解する要因になると踏んでる
何よりこれやねんな〜〜〜
この曲なんで出たの?って感じだったけど本編でやると思わなくてマジで仰け反った。クイナとみんくの2度目のタイマンである「一番星のレヴュー」のレヴュー曲。
一番星のレヴューがどういった位置付けかわかりやすく例えると、競演のレヴューが近い。尤も、あちらは背中を押す側の完全なる圧倒だったのに対しこちらは舞台上のやり取りの末結果みんくが勝っているが
ロマーナ
全員誰?だったけどなんでこんな技術者を見つけてこれるんだよ。
正直レヴュー服と武器が全員一緒だったのはあんま擦られない、少なくとも同じようなポジションである青嵐ほどは活躍しないのかな〜という感じではあったが、イタリアモチーフで剣闘士意識で凛明館が和風武器統一みたいになってる感じなのかも
シークフェルトでいうエーデルがこちらは「カリギュラ」、ローマ皇帝の名前から取られている。
このカリギュラは恐らくエーデルとなる条件自体は変わらなそうだがとにかく権限が強く、教師陣も抑えて独裁状態。エーデルが崇拝や尊敬によって成り立つ制度ならこちらは明らかな支配。実績が理由らしい、カードゲーマーかよ
現カリギュラにしてかつてステラ、詩呂とドイツで同じ舞台に立った荒神尊
直江春歌は正直あんまり掘り下げがないが側近的ポジションで良子をいち早く評価していた。もしかすると先代カリギュラで尊に引き摺り降ろされたのではないかと踏んでいる。(引退というのはあくまで「カリギュラを引退」という解釈)であれば異常なまでのカリギュラという制度への忠誠も納得できる。
曽我吾妻はシークフェルトに落ちてロマーナに行ったらしく、良子を逆恨みして「復讐のレヴュー」とかいっちゃう。ヘッドハンティングにも反対してたがカリギュラが絶対すぎて棄却されてた
みんくの下りで出てきた人が皇撫子。可愛い
哀川ジュリナは不良漫画に影響されて口調が変わっているらしい。東京卍リベンジャーズの最終回のネタバレをすれば舞台を去るかもしれない。なんかクイナに「天上天下唯我独尊のレヴュー」を仕掛ける、多分だけどシリーズ最長
ここからはマジで妄言というか俺の被害妄想
ロマーナって一枚岩では無いスタァライト古参ファンそのものなんじゃないか?
皇撫子は「偶像のレヴュー」においてみんくへの心情を吐露。アイドル時代にはトップだったみんくが今や落ちこぼれな現状に絶望している様子。
「偶像」がアイドルはもちろん、みんくへ抱いていた虚構に掛かっているのが素晴らしい。
ただアイドルとして輝いてたのに今は...というのはクイナがRegaliaでやってる、にも関わらず焼き増しした理由は何か?
これは冒頭の「九九組なきスタァライト」に繋がる。
私は九九組の幻影を度々中等部に押し付けてきた。即ち、スタァライトはかくあるべき、と。
rebellionで大分中等部の「継承すれども模倣せず」といったスタンスに感銘を受けたが、完全に捨てれちゃいない。だってスタァライトって言っちゃてるんだもん。
これが撫子と似たような感情だと思っていて、良子のいうような勝手な押し付け、なのである。
マジで話変わるけど曲良すぎ
あとライブパート
ロマーナがなんと歌唱。
こういうのを「ぽっと出のキャラが歌うのは〜違くて〜」という意見はわかる。でも正直こんなでも無いと聞けないだろ九九組の曲。私個人としてはやっていただき大感謝。俺の喉イカれてさえいなければ。
あとこれはマジなんだけど5対5って構図がバトルスケルツォ思い出してちょっと泣いた
夢のプレリュード
少し良すぎる
サビ前のコールみたいなとこちょっと初見怖くて出来なかったよね。ライブならやるんじゃ無いでしょうか
あと跳びポの赤ちゃんみたいなのが備わってるのでしっぽり跳びたい
以上。5公演は絶対行くから見るたび追記する