こちらはめのフェ様(https://x.com/Menophe9901)主催の「ここが舞台だ!スタァライト Advent Calendar 2024」の企画記事となります。この度ご縁がありまして、14日目という日に私の拙文を掲載させていただく次第でございます。 adventar.org
私の起源はどう転んでもアニメ少女歌劇レヴュースタァライトだったり、スタァライト九九組だとは自覚していますが、一方でシークフェルト音楽学院中等部に発表当時からそれなりに入れ込んでしまっている自信があります。
今回は「スタァライトの正統派ファンにこそシークフェルト中等部をおすすめしたい理由」と題しまして、是非皆様にこの中等部に触れてほしいという思いから敢えてこちらのテーマを選択しました。
アドカレ他参加者の皆様の記事を拝読させていただいておりますが、やはり聖翔を軸、或いはスタァライトというコンテンツ全体に纏わる記事を書かれている方が多いようです。余談ですが、皆様の記事内に細やかでも中等部に関する記載があるだけで嬉しくなっている私もいます。
あまり説明の必要はないかと思いますが、念のためそもそも何者なのかについて。
2021年、翌年にシークフェルト音楽学院の「少女☆歌劇 レヴュースタァライト -The LIVE エーデル- Delight」の情報解禁の際に発表されたのが初お披露目でした。
先述の舞台でちょい役として登場し、同年にスタリラ内に実装、そして10月に舞台一作目「少女☆歌劇 レヴュースタァライト -The STAGE 中等部- Regalia」が上演。
23年6月に二作目「少女☆歌劇 レヴュースタァライト -The STAGE 中等部- Rebellion」
24年7月に三作目「少女☆歌劇 レヴュースタァライト -The STAGE 中等部- Remains」
いずれも飛行船シアターで上演されています。
2025年6月に四作目となる「少女☆歌劇 レヴュースタァライト -The STAGE 中等部- Rerise」が同じく飛行船シアターにて予定されています。
23年3月に「0th」、10月に「1st単独LIVE」、24年「Kleinod」と舞台と交互という形で三度の単独ライブが行われています。
明るい話題と行きたいところですが、現実と向き合うこととしましょう。
某企業の最近の株主総会の質疑応答欄に目を向けますと、
(開けなくなり化発表を受け、スタリラ発のキャラの今後の供給についての質問に対して)
・スタァライトは不滅、5年10年と継続するものにしていきたい
・スタァライトの作中表現には精神的・観念的なものが多く、アニメとして続編を作るのは難易度が高い(対して舞台やライブに関しては比較的容易)
かつて少女歌劇レヴュースタァライトがそうであったようなアニメという入り口に関しては慎重な姿勢であるものの、メディアミックスコンテンツである強みを生かした展開については今後も積極的と見えます。昨今手放したタイトルも複数ある中、コンテンツの継続そのものにはかなり前向きに検討していただいていると個人的にはある種安心感を覚える内容でした。
中等部に話を戻すと、やはり先ほどの引用にもあったアニメという入り口が現状存在していないし恐らく実現は恒久的に難しいといった部分、更には舞台という入り口は経済的或いは文化的観点から見てハードルが高い、これらに起因しここからスタァライトに入るという新規層の獲得に関しては少なくともかつて前作にあったような勢いはないと断言していいでしょう。(後者の要因に関してはU22のチケットの導入など運営としても努力してくれている面は伺えます)
少女歌劇レヴュースタァライトという作品は良くも悪くも異常性を孕んでおり、アニメの続編的立ち位置であった劇場版から入る、等という話も実しやかに噂され、その独特の世界観はアニメを見るだけでもある種完成されるものでしょう。それらの視聴で高まった感情の発散先としてライブや舞台も備わっている、改めて分析してみるとアニメや映画といった強力な集客要素を持つメディアミックスコンテンツが如何に構造として盤石かが見て取れます。
アドカレ企画様経由でこちらの記事をご覧いただいている方に関しては、スタァライトというコンテンツ、或いはそれから派生した出演キャストを応援する中で舞台観劇というものには慣れている方も多いでしょうし、そうでなくても2.5次元ミュージカルという言葉もかなり世間一般的に浸透してきてはいますが、それでもまだ舞台という娯楽は敷居が高いイメージがあるのも事実ではないかと思います。ことスタァライトという作品に絞って考えても、先ほど言ったような「アニメのみの完成」という要素は裏を返せばアニメや劇場版は履修済みであるものの舞台までには手を出せていないという層の存在があるというわけです。
おまけにスタリラという既存コンテンツの延長として顧客の流入が期待できた要素に関しても悲しいことに開けなくなってしまった点から、現行のスタァライトファンがそのまま中等部に固定客として居着くことも、恐らく公式の想定ほどは達成できていないだろうというのが現状です。
以前細やかに議論が巻き起こっていましたが、世間の論調、そしてイベント規模といったデータから見てもスタァライトというコンテンツの正当後継者としての立ち位置は現状に関していうと確立できていないという結論に帰着してしまいます。
何が言いたいかと申し上げますと、スタァライトが好きでありながら中等部に足を踏み入れられていないのは非常に勿体ないと感じております。前置きが大変長くなってしまいましたが、スタァライトという作品を通して舞台鑑賞への抵抗がなくなったどころか、もはや観劇が趣味に昇華しており、言ってしまえば中等部に踏み入れるすんでのところにいらっしゃる皆様にこそ、是非スタァライトの看板を背負ってこれから先陣を切ろうというこのシークフェルト音楽学院中等部に手を出していただきたいというのが本記事の趣旨になります。
なお、本文の内容はこれから中等部に入る、といった既存スタァライトファンをターゲットにしているため、舞台三作を始めとするストーリーに関するネタバレは極力避け、その上である程度中等部以外のスタァライトの知識はある前提での内容となりますのでご了承ください。
1.過去作との直接関連要素が豊富
スタリラ内の学校の後輩ポジで出たので、当たり前ですが校内、シークフェルト音楽学院の現エーデル5名とは少なからず関りがあります。
夢大路栞以外は中等部舞台過去作に出演しており、栞に関しても今は亡きスタリラ内のストーリーでは絡みがあります。
ここまでは当然の話ですが、他三校のキャラに関しても少なからずストーリーに関与しています。舞台に先輩枠でゲスト出演したキャラは勿論、舞台はおろかその他のイベントにすらあまり出ないレアなキャラも中等部の物語に濃密に関与している事例があります。
これをスタリラキャラの供給、というのはやや強引かもしれませんが、個人的にはほぼ新たな供給が絶たれたと思っていたキャラの新情報がこのような機会でも与えられるのは間違いなく嬉しいものでありました。
キャラの登場だけでなく、スタリラ初期の演目である「別れの戦記」も中等部の舞台内で軸となるタイトルとして登場しています。
こちらに関しまして、発表当初かなりの物議を醸したのは事実であり、「我々が見たいのは中等部ではなく九九組の別れの戦記」であるという声は私にとっても大いに賛同できるものでした。しかし個人的には私の懸念など無駄であったと猛省させられるほどの完成度のものを見させていただき、むしろかえって中等部に傾倒する要因にすらなってしまいます。(これに関しては過去キャラの協力ありきかも)
結果的に九九組による別れの戦記は2024年11月に実現し、やはりというか素晴らしいの一言に尽きるものでした。この記事に目を通してくださっている皆様の多くは観劇済みの方がほとんどかと思います。是非中等部の舞台二作目にて劇中劇として披露されている別れの戦記もご覧いただきまして、その差異を見比べてみるのも中々面白いかと思います。特に双葉がカタリーナレオパルドを演じている部分は注視していただきたい。
こういった要素で既存のスタァライトファンを直接的にキャラや設定を行使し悦ばせてくれる部分はありますが、それだけではいつまで経っても過去に縋るだけでコンテンツそのものは停滞の一途を辿ってしまうでしょう。
正直私が熱心に中等部を擦ってるのはスタァライトの看板を背負っているという要因が大きく、先述のような過去作関連要素に中々どうして心躍ってしまうのは事実です。
あくまで個人的にですが、中等部舞台三作目にして私は公式からそういった過去からの独立、といった意志を強く感じました。事実として、過去キャラの出演は三・四作目はなく、代わりにレヴュー相手となるライバルユニット的立ち位置の新キャラが出ています。
従って、項題として「過去作との直接関連要素が豊富」とさせていただきましたが、伝統は踏襲しつつも中等部というブランドとして独り立ちしようとしている、というのが正確な評価かと思っています。
2.過去作のオマージュなどの暗喩が潤沢
そんな過去と切り離されようとしているものをわざわざ勧めるのは何故かという話ですが、そういった直接的関与は明確に減少している一方、やはりスタァライトと言うべきか過去作の特定の場面、セリフ、キャラを意識したであろう表現が散見され、ある種押し付けがましい考察にはなってしまうものの、そういったニュアンスを見出す楽しみが与えられています。
具体的内容は是非とも初見で味わっていただきたい、或いは私の考えが至らなかった部分に関して発見していただきたいと思いますので言及は避けます。もしかするとこれは私のスタァライトのタイトルを冠しているから、といったバイアスから来る思い込み、拡大解釈である可能性も十分にあると思っておりますので、事前情報を排除した客観的視点から判断していただきたい部分ではあります。
事実として過去の私はそこに得も言われぬ「スタァライト」を感じたため、自分と同様これを感じられる方と出会えれば嬉しく思います。
3.キャラ同士の関係性の多彩さ
スタァライトの魅力はやはりその世界の奥行というか深みあると思います。これが先の株主総会にて言及のあった精神的・観念的な要素、即ち抽象的表現の多さに繋がる部分かと思います。
慣れてしまうと感覚が麻痺してしまう部分もあるのですが、本当にスタァライトの世界に初めて触れたとき、私を含めて「なんだこれは」となった瞬間はあったのではないでしょうか。
そういった独特の世界観であったり、言語化するのも難しい表現技法の数々がスタァライトというコンテンツを磨き上げる要素であると思いますが、そんなスタァライトの中でも比較的取っ掛かり易い要素としてキャラ同士の関係性といった部分があるかと思います。
そういった世界観はキャラ同士の感情吐露がぶつかり合った結果生まれたものであり、こちらもまたなくてはならないものではありますが、無論中等部もこの要素があります。
関係性の違う幼馴染というのは華恋とひかり、香子と双葉、ミチルと晶、あるると美空など従来も見られており、一言に幼馴染と言ってもそれぞれの関係値は全く異なるものであるというのは最早言うまでも無いかとは思いますが、中等部は5人という少数でありながら幼馴染に該当する組み合わせが二組あります。先述のような過去作を思わせる属性もありつつ、もちろん今までに無かったような側面も有しており、これまでスタァライトの人間関係という部分に惹かれた方には是非とも一度触れていただきたい部分であります。
あくまで上記は一例であり、5人という少数でありながらかなり緻密に作りこまれた内部での人間関係は間違いなく強みであると思います。
更に先ほど軽く触れたライバルユニットも5人で、こちらも組織内、そして中等部との絡みも見られることから、この関係性という部分に関しては更なる開拓の余地がある部分かと思いますし、何より「これもやはりスタァライトである」と思わせられる武器だと確信しています。
4.キャストの経歴
ここまで作品本体に触れてまいりましたが、やはりネタバレを極限まで抑えるとなるとお話しできる内容も限界があり、究極的には「良いから見てくれ」に帰着してしまう
ということでここからは前提知識として持っているとより作品を楽しめる項となります。
ここから私の本領とでも言いましょうか、声優陣について触れていきます。
新興ユニットということで声優陣もかなり若手で揃えられています。
九九組の最年少である佐藤日向さんは高校在学中最終盤でスタァライトのオーディションを受けたとのことですが、一方で中等部のプロジェクトが始動した時点で高校生であったメンバーもいます。
青木陽菜 2000/1/5
松澤可苑 2004/7/22
深川瑠華 2004/9/6
久家心 2004/3/11
佐當友莉亜 1998,9?/3/10
年齢のソースに関して先にお断りさせていただきます。
松澤・久家の両名に関しては事務所から発表されているプロフィールの記載、その他三名は下記リンクを根拠としています。
この度 響に所属することになりました、
— 青木陽菜 (@aoki__hina) 2021年2月1日
青木陽菜(あおきひな)です!
精一杯頑張りますので、これからよろしくお願いします🕊 pic.twitter.com/xj4LNnf0Pv
【ラジオ配信中📻】
— 少女☆歌劇 レヴュースタァライト (@revuestarlight) 2022年9月12日
ラジオスタァライト第227回響-HiBiKi Radio Station-にて配信中📢
ゲストは引き続きシークフェルト音楽学院中等部より森保クイナ役 #佐當友莉亜 さんが登場💎
中等部のお話もいっぱいしちゃいました🥰https://t.co/DBBe7ZlGsW#スタァライト #スタァラジオ pic.twitter.com/xLOBC7AWs5
なお、佐當友莉亜に関しては佐藤日向さん(1998/12/23)という同い年という観点から上動画時点で同い年、もしくは同学年という二つの可能性があるため、不確定として提出させていただきます。
ともかくスタァライトをリアタイしていた世代であったり、子役として舞台に立っていた経験もあるメンバーもいることでスタァライト出演キャストとの関わりが発表時点既にあった人物もちらほら。
心ー!ありがとう💘
— 小山百代 (@koyamamomoyo) 2024年12月2日
出会って10年だねえ…!!!
中でも私が言及したい、そしてスタァライトが好きであろう皆様に是非とも知っていただきたいのが、佐當友莉亜その人。
中等部では最年長である彼女ですが、その経歴はかなり異質のものとなっています。
日向さんが私のお名前出して下さった瞬間、実はひっそり聞いてましたありがとうございますありがとうございます……☺️☺️シンデレラガール………☺️☺️☺️
— 佐當 友莉亜 (@sato_yuria0310) 2022年2月23日
#ひな友の日
憧れの、なんて言葉は
— 小山百代 (@koyamamomoyo) 2022年2月22日
少しくすぐったいなあ。。🥺
スタァライトに憧れて
舞台少女になった友莉亜ちゃん。
私が舞台を志した理由と
どこか似ていてキュンとした…
いつか同じ舞台の上で
舞台少女として
肩を並べる日が来ますように🦒✨#ディライト感想 https://t.co/jbqRyXbNLX
「シンデレラガール」と称された彼女の経歴、それは
「スタァライトの舞台を見て芸能界入りした」
という凄まじいものです。
私がスタァライトに出会うきっかけとなったまひるちゃん役の陽葵さんと
— 佐當 友莉亜 (@sato_yuria0310) 2023年1月9日
ついにレヴュー服でお写真を…💚💚✨
嬉しさやら緊張やらで手ブレが発生していますが😇✌️
へへ、うれし〜〜〜!!!!!!幸 pic.twitter.com/aEAL2e3Irx
#2の舞台にて自分も特技として持っていたが、実生活に生かすことは出来ないと思っていたというバトントワリングを舞台表現に取り入れた岩田陽葵、露崎まひるを見たのち、脱サラして現在に至っています。覚悟の人と言わざるを得ないでしょう。
@no_tl pic.twitter.com/t3loMeakxH
— 早 (@hayaharuki) 2024年12月1日
スタァライトから観劇そのものが趣味になったり、或いは創作などを始めたり、私のように声優ファンに落ちた方もいるでしょう。彼女はある種それの究極系であると言っても差し支えないのではないでしょうか。
少女歌劇レヴュースタァライトと言う存在が如何に魅惑的かを長い年月を経て痛感している私からすると、その魔性に憑りつかれた彼女に強い感情移入が働いてしまう面が大きいです。ここに関しては一定の共感が得られる部分かと自負しています。
以上になります。
どうしてもネタバレを避けたく、理想を言えば皆様には劇場版を初めて見たあの日のような衝撃を浴びてほしいという意図があり、内容自体は非常に漠然とした内容が多くなってしまったことをお詫び申し上げます。
ここまでつらつらと書き、皆様にお付き合いいただきました内容は極めて端的に換言すれば「中等部に触れてほしい」の一点につきます。
何から手出しすればわからない、という方も一・二作目の舞台に関しては既にBlu-rayが販売されており、三作品目も来年2/5にBlu-rayの発売が予定されています。あと今までの傾向からすると新作舞台期間が近付くとこれまでの三作品を期間限定で無料配信してくる可能性も大いにあり、今更手出しできない等ということは断じてございません。
私程度の影響力など些末なものであるとは心得ていますが、一人でも「もっと早く触れておけばよかった」と思ってくれる方がいらっしゃると大変嬉しく思います。
私のブログでは最近の九九組の活動がそこまで活発でもないといった背景や、そんな中このレベルで傾倒できるコンテンツが他にあまり無いことに起因してかなり多くの中等部にまつわる記事が出ています。とりわけ上記事に関しては時期が噛み合えばアドカレにあげたかったとすら考えているものでした。ネタバレ満載の情報整理記事ですので、是非ともある程度触った後や、観劇後にご覧いただければと思います。
これにて「ここが舞台だ!スタァライト Advent Calendar 2024」14日目の記事とさせていだきます。お目通しいただきまして誠にありがとうございます。
これからも皆様の記事を拝見できることを心より楽しみにしております。