文献は廃れる。
今重宝されているあらゆる資料も、いずれその意味を失わないと誰が言えよう。
天文学に限って言っても、人類が手に入れれる範疇の治験の限界から、かつて地球は平面であるとされ、遍く星々は地球を中心に動いているとされていた。
現在これらの説は度重なる科学的な実証で凡そ否定がなされているが、この分野に限らず、昨今立証がなされているあらゆる事象も、未来永劫その価値が普遍であると断言するのは困難であろう。
さて、星と言えばバンドリだろう。
先日公開された劇場版。
総集編とは名ばかりの新事実の数々、要楽奈の起源。
その中で、冒頭掲載の私が昨年提出させていただいた記事で蔑ろにしていた、要楽奈の真のカップリングが判明する。
要楽奈×真次凛々子
新たなる覇権カップリングの生誕をここに祝福すると共に、去年の浅はかだった私に餞別を送らんとす。
この人物、迷子本編にも度々出てくるが、ホームページでの掲載は無く、バンドリ1期まで遡ってやっと探すことができる。
【新情報①】TVアニメ「バンドリ!」の追加キャストを発表!牛込ゆり役の三森すずこはアニメ内で歌唱も担当!
— バンドリ! BanG Dream! 公式 (@bang_dream_info) 2016年12月7日
都築詩船:小山茉美、真次璃々子:儀武ゆう子、戸山明日香:尾崎由香、牛込ゆり:三森すずこ #バンドリ pic.twitter.com/ejkqEpaxeS
ついでに初登場時と名前が変わってる。これワンピースだったら伏線として盛り上がっちゃう。
今更何者かを言う必要は無いだろうが、一期でライブハウスSPACEのスタッフとして登場し、閉店後は同じくライブハウスのRiNGで再登場。(こちらではオーナーという話があり事実確認中)
RiNGによく出没する楽奈とはそれなりの交流があったようで、一客と店員以上の信頼関係が育まれているようである、というのが本編のみの分析。
劇場版では、この関係性に拍車がかかる。
凛々子が楽奈の祖母(都築詩船)の元で働いていたのは周知の事実であったが、どうやら楽奈とも旧知の仲であったようで、RiNGのフリースペースみたいなところは当時SPACEの閉店以降ギターを触っていなかった楽奈に復帰を促した場所でもあった。(解釈次第ではそのために設けたとすら思える他、先程の店長説が真実であれば店そのものが...という拡大解釈すら可能)
そしてギターを再び触った楽奈とその演奏を見た凛々子の目には涙が浮かんでいる、というのが映画における前半部分というか、追加カットパートの区切りであった(このあともちょっとあるけど)
少なくとも、「一生弾く」と言っていたギターから一度は退き、かと言って特に他に熱中することも無かった楽奈を再びかつて夢見ていた「バンド結成」に向け再起させた要因に、間違いなく真次凛々子は大いに関わっている。これは客観的事実である。
凛々子が楽奈にある種の思い入れがあるのは付き合った年月であるとか、本人の言葉を借りれば「憧れ」のオーナーの孫娘である点から納得できるが、逆に他者への興味を著しく欠いている楽奈側からはどうなのだろうか。
まず上のゲーム内の場面。楽奈→凛々子は「りりちゃん」といった呼称であることが判明している。
人との交流が少なく参照できる部分が足りないものの、楽奈は立希以外の人物に対しては基本的に下の名前呼び捨てとなっている中、「りりちゃん」といった呼び名は言ってしまえば異例である。
起源については現状明かされていないが、楽奈が進んでそう呼んだ可能性については傾向を見るに可能性は低いと分析している。
一方で、「おもしれー女」という楽奈の発言を「女の子」と凛々子に訂正されて以降、例え凛々子のいないところでも治して言っているという描写があることから、やや制御不能に見える楽奈の言動に対しても「凛々子の言い付けはある程度守る」といった部分があるのかもしれない。(例えばケータリングのくだりも食べた上ではあるが「食べてない」と否定していたのもその一環なのかもしれない)
つまり「りりちゃん」という呼称に至る前、「凛々子」だった一瞬があったが、流石にということで修正されたのが現在の形であると私は読んでいる。
これでは立希に対するりっきー呼びの文脈を強化してしまう一方であるが、実際愛音が呼んでいる渾名に対して、実際りりちゃん呼びしている人物が作中で確定されていない以上、2人の関係性から紐解けばこのような結論に帰着してしまう。
呼び名が楽奈発でないと仮定した場合、着目すべきはあの要楽奈が人に従っているという異例の事象を深掘りする必要があるだろうか。
先述の通り、本編では母親のメッセージも意に介さない、映画では母親の渡英にも着いて行かない、バンドメンバーへの連絡などは勿論行わない等の問題行動が度々見られる中、明確に従っているような人物が見られた。
祖母、詩船である。
彼女の指導のもと、楽奈は少なくとも小学生時点での成績は良い方であったし、エレキギターに触るのも中学生になってからという約束も守り、祖母をチラつかせるとある程度の制限がかけられることが判明している。
では凛々子がその領域に達していなくとも、何故同様とすら思える効果を得ているのか。これもまた、劇場版で発言がある。
「ギターも気持ちも誰にも伝わらない。おばあちゃんだけ」楽奈が珍しく心境を述べるシーンだ。そしてその2つと繋がれる拠点であったSPACEの閉店で、半ば心を閉ざしてしまう。
先ほども言ったが、ギタリスト要楽奈を最短させた人物こそが真次凛々子。そしてギターを弾き終えた楽奈を見た凛々子の表情は、楽奈視点の描写とも取れる。
私の解釈は以下の通り
・楽奈にとって祖母以外に初めて出会ったギターとそして自分自身に対して理解を示した存在が真次凛々子
ここの表情なんだよね
そうして再び住み着いた場所で、偶然にも自分と同じ「一生」を掲げる人物と邂逅し、現在に至ったのである。
「RiNGの野良猫」という通称も皮肉なものである。もはや奴は真次凛々子の飼い猫と言っていい。
さて、一つのカップリングについてここまで詳細に記述をしたのは初の試みであり、やや論理の飛躍も否めない箇所もあったかもしれないが、何よりこの組み合わせについて論述をしない選択など到底私に出来るものでなかった。
冒頭に載せた記事で高く評価したカップリングについても同様に取り上げたいところではあるものの、それらは来年放送の続編で強化・変化する可能性が大いにある。
ともあのはおいといて、ういさきについては祥子の掘り下げが必要不可欠で、更に三角初華についての謎が多い点、かつ残された秘密について公式からかなり匂わせと言うか、危険性を予見させる発言がある中で、現状の情報だけでの分析についてその真価を見出せない。
うみたきについては自分の中でかなり完成された理論があり、現在ではMygo!!!!!内、もはやバンドリ内でもかすありを排すれば最高到達地点のカップリングであるとすら思っているが、これは恐らくピクシブによる影響が大きく、続編の視聴を踏まえた発信が妥当であると結論付けた。
そしてまた、らなりりについても可能性は上記2カップリングに比べると低いが、強化が一切ないとは言い切れない。そもそも劇場版後編も残っている。
そんな中でこの文を綴るに至ったのは、私からかつてカップリングが無いなどと一蹴してしまった要楽奈という人物への贖罪なのである。
まとめると
高千穂ステラの結論カップリング、小鳩良子と思わせつつ呼称の変化理論で言うと今後森保クイナに変化する可能性大いにあるくね?
シークフェルト音楽学院中等部のライブ配信買ってないやつ全員バカです。
早でした。