声優論

女性声優たる前に人間たれ

舞台「少女☆歌劇 レヴュースタァライト -The STAGE 中等部- Rebellion」メモ

初日初回と千秋楽公演を見終えて、しっかりした感想ってほどでも無いですがメモ書き程度に

ちなみに#4はこんな感じでした。気持ち悪い

 

勿論というかネタバレを含んでおりますのでまだ見に行ってない方はお気をつけください。(今回の舞台どころか劇場版とアルカナアルカディアのネタバレすらあります)一応言っておくと見ないやつ全員バカです。今からでも配信を買って泣きながら反省に勤しんでください

 

 

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全体(別れの戦記)

スタァライトの世界に存在する劇中劇「別れの戦記」が軸となって展開される、というのは事前情報としてあったものの、想定以上に軸すぎる。

スタリラをサービス開始当初からやっている(恥ずかしい)自分からすれば別れの戦記の衣装が再現されたうえその扱いは劇中劇の範疇を越え、もはや別れの戦記を見に来たのか?くらいやってくれて本当に感情ぐちゃぐちゃになった。

間違いなく自分の欲した別れの戦記がそこにはあった。

正直な話、0thの舞台あらすじ発表時点でなんで九九組じゃなく中等部の別れの戦記を見なければならないんだ、的な意見は少なからず目にしたし、自分としても実際不安はあった。

端的に言うと、我々老害にとって別れの戦記という演目はやはり特別なのである。過剰な期待を寄せてしまう部分はどうしても存在してしまう。

チケット販売の際に青木陽菜と久家心にその心情を抑えきれず吐き出した。これが本番およそ1ヶ月前の出来事だ。

実際舞台に立った彼女たちを見て、やはりというか期待を裏切らないどころか、遥か上を行ってくれるコンテンツでありユニットであるという事実を改めて痛感しました。

冷静に考えると別れの戦記の衣装を生で見れたからそのバイアスで過大評価になってしまっている可能性も否定はできないものの、とにかく個人的には満足のクオリティだった

 

 

高千穂ステラ/青木陽菜

一人一人キャラも中身も一気に

前回(Regalia)が高千穂ステラの物語と言って差し支えないものであり、ざっくり言うと日本に来た高千穂ステラが再び舞台に立つ決意を固めた、というのが現状の流れであった。

ステラが主人公という部分は変わらないものの、前回ほどのスポットは当たっていない。そう言った点でも愛城華恋(特にアニメ版)でのスパダリ的主人公要素を継承しているといえよう。彼女の言葉を借りれば「あなたのキラめきを教えてあげる」という役割に落ち着いている。華恋の要素を引き継いでいる、で言うと別れの戦記で彼女が演じる役は華恋が演じたエイラ(配布の⭐︎3のやつ)

 

 

海辺みんく/久家心

みんくもステラと同様、Regaliaにて舞台に立つ理由について葛藤していた。彼女はステラ以上にそれを克服し切ったと言うか一つの結論へと辿り着いているため今回はかなり基盤の構築された視点を持ったキャラとして描かれていた。「クイナとの約束を果たすこと」これこそが彼女が舞台に上がる理由である。約束を果たすためといった要素や本人の底無しの明るい性格から、しばしばみんくも華恋の要素を受け継いでいると言った考察も見受けられた。ヒリつきがちな中等部内において彼女の果たす役割の大きさを今回曇りまくってたから改めて感じた。

そしてあんな感じのみんくがやる劇中劇、良すぎる。まひるが演じたテレサを演じており、演者だけで言うとかなりのギャップが発生しているが余すことなく海辺みんくの実力の高さ、という設定を拾えている。泣くシーンとかマジで良すぎた。

自分は久家心の評価をするにあたって「中等部内で飛び抜けた殺陣」をあげていた。みんくは武器の形状がスタァライト全体で見ても相当特殊で、それもまた魅力の一つであるのだが、今回別れの戦記においては全員がほぼ同系統の武器を持っていたのもあり、久家心の技術が中等部では頭一つ抜けていた。

 

 

小鳩良子/深川瑠華

可愛かったです

良子に関して言うと実は今回のキーパーソン

ざっくり言うと彼女がステラを寝取ったから詩呂が曇るというのが大まかな流れとなっているのだが、前回の舞台ではゲームほどステラとの絡みが掘り下げられなかったからか今回はこれ見よがしに接触する。詩呂ちゃん見てる〜?と言った具合。

「詩呂ちゃん」で言うと夜明けのレヴューを通して詩呂の呼称がさん→ちゃんへと変化している点にも注目したい。やはり彼女の中でステラという存在は特別ではあるものの、彼女の詩呂への「良いところも悪いところも知りたい」という発言から、もう過去あった邪な感情などなく、ステラの大切な存在である詩呂もまた特別な存在になって行ってるのだろう。

wild chaserについて触れないわけにはいかないだろう。前回初動だけだったブーメランの投擲がレヴュー中何度か暗転してからの音と光による攻撃演出が見られた。あるる、やちよ(一応ゆゆ子)など遠距離武器のキャラ自体はそれなりにいるが、やはり演出からすると何としても純那を思い出す。

演じたのはひかりが演じたフィオナ。あの世界で神楽ひかりと愛城華恋の関係性がどこまで知れているのかは不明だが、少なくとも別れの戦記内で特別な関係の配役となるフィオナとエイラ、詩呂が実に可哀想だ。

地味に絶叫ポイントだったのが彼女が舞台に立つ前、自分の心配や緊張などではなく「弟たちがじっとしていられるかが心配」などと発言していた点。彼女は聖翔のキャラでいうとよくまひるポジションみたいに言われるのだが、この点においては彼女と大きく異なる。

中等部では唯一黒獅子側の役ということで、中等部が5人集まった時にスイミーみたいになってて良かった。最も私は世界の80億人の中から深川瑠華という存在を発見したので服の色など関係無いのだが。

総じて「意図しないヒール」というポジションを全うした素晴らしいキャラと演者であった。愛してます

 

森保クイナ/佐當友莉亜

一旦声を大にして言いたい。Regalia後のみんクイナの関係性良すぎだろ。相変わらずの当たりの強さなのだがそれすら2人の距離感を引き立たせる素晴らしいものになっており文句のつけようがない。正直中等部内はステラ絡みのカップリングがタコ暴れすぎて終わっていたかと思ったが、やはりスタァライトというコンテンツの持つ感情を震わせる技術には平伏せざるを得ない。また、ステラとの好敵手としての関係性もやや進展が見られていた。前回ステラの言っていた良いライバルとしての関係が構築されていっているのが伺える。

他キャラとの話が多くなってしまったので、クイナ個人に焦点を当てよう。クイナがクラス委員になった理由、恐らくエーデルを目指す過程で有利に働くから、というある種の目的があるものだったと推察できる。Regaliaにおいてはクラス委員として基本の仕事であろう号令と教師に振られた学校案内程度のものだった。彼女の行動原理に常にエーデルという存在が付き纏うのはあの学校に入った以上宿命と言えるだろう。そして言うなれば自分の目的を基軸に動いていたかつての彼女はみんくに言われた通り1人で抱え込んでいた部分があったのだろう。

だが今回森保クイナという人間は何より責任感によって動いていた。そもそもゲーム内の描写からステラ以上にその従者たる詩呂を警戒というか特別視していたようなのだが、「クラス委員として」彼女の異変を察知していたし、彼女が舞台を中断させた時には怒号を飛ばした。その際のセリフに彼女のRegaliaを通した成長が現れている。「舞台は1人で作るものじゃない」。かつてみんくに言われた「芝居が独りよがりになっている」その言葉が彼女の考えを大きく動かしたのである。

(書いてる途中で舞台振り返り生放送があり、佐當友莉亜が全く同じこと言っててメンブレしました)

挙句事が済んだ後には詩呂に非礼を詫びる。自分の欲でタイムリープを発生させる輩もいるあの世界においてここまで大人な人間はそういないだろう。

別れの戦記での配役は同じく舞台にいる双葉から継いだロイス。くっころガチで良すぎた

佐當友莉亜という人物について触れると彼女の経歴と現在を見るだけで私は涙が止まらなくなるのだが、なんだかんだ今回も九九組との接触がメンバー内でも多い方な気がして非常に、良いね

 

露崎まひる/岩田陽葵

生まれてきてくれてありがとう

 

大賀美詩呂/松澤可苑

ここまでの感想。ぶっちゃけ序章である。

「舞台はみんなで作るもの」クイナの台詞に異論はない。だが今回の舞台、1人MVPを決めなければならないなら間違いなく彼女を選ぶ。役でも中身でも迷いなく

先に言っておこう。彼女の別れの戦記で演じる役はかつて大場ななが演じたルイーザ。もう一度言おう大場ななの演じたキャラである。ある程度予想はついていたが、今回の脚本における彼女の曇り方は尋常じゃない。大場なな・大月あるる・大賀美詩呂。スタァライトの世界において「大」から始まる武器2個持ってるやつは曇るという法則がここに誕生した。

生まれた時から一緒にいた人間がぱっと出の訳わからん奴に略奪されるのも、何よりその人間を縛り続けるのが舞台そのものであるという結論も、彼女の立場に立てば手段は強行だったとはいえある程度の納得ができてしまう。良子のとこでも触れたが、それほどまでに彼女がこうなってしまう要素は散りばめられ続けていた。

ステラが明るく中等部の面々と喋ってるとバチクソ表情が暗かったり1人だけ円陣の時鈍かったり本当に芸が細かい。台本なのかアドリブなのかはともかく松澤可苑という役者の地力に起因するものであるのは間違いない

さて、ここで今回の舞台のあらすじを見てみよう

Regaliaを経て、それぞれが舞台少女として一歩を踏み出す中、詩呂だけは一人、舞台に立つ理由がない。詩呂は幼い頃からシークフェルト家の従者であり、ステラのためだけに生きてきた。全てをステラに捧げてきた。だが、レヴューを通じてステラと良子の間に友情が芽生えてからというもの、彼女の存在意義は揺らいでしまう。
激情に駆られる詩呂はついに──これは、反逆(Rebellion)の物語。
『あなたはもう、演じなくていい──』

少女☆歌劇 レヴュースタァライト -The STAGE 中等部- Rebellion | 舞台 | 少女☆歌劇 レヴュースタァライトより引用

これ、舞台での詩呂の言動を踏まえると数多のミスリードが散りばめられており運営の気合いの入り方が窺える。

まずそもそも“反逆”とは誰から誰への行為を指すのか、という点。詩呂が主従関係に背いてステラと戦う的な想定をしていたものの、実際は異なっており、詩呂が抗ったもの、正確には「抗わせようとした」のはシークフェルトという血筋に生まれたステラが舞台に立つ運命への反逆を表していたように思えた。

さらに「あなたはもう、演じなくていい」。これ事前情報の時点では前回の晶、今回のやちよとの会話を踏まえると、舞台に立つ理由が人のため、更にそれに起因して全力を出していない(ここもめちゃくちゃ大場なな)という詩呂に対しての言葉に途中まで思えたが「だったら誰がこのセリフを言うんだ」という疑問が生じていました。まさかステラが詩呂と舞台の隔絶を宣告するのか?とすら思っていたがその答えはなんと詩呂からステラへ向けたものという衝撃。完全に意表をつかれる恰好となった。

ということで「絶滅のレヴュー」の話。まずこんなななとの共通点が想起される中、「オペラ座の劇場」「まるで仮面を外されたファントム」なんて台詞を言ってしまうから恐ろしい。別れの戦記といい、こういう細かいところで老害に股開かせる台本に感服。詩呂はそもそも中等部でずば抜けた実力を持っており、それが前回の晶、今回のやちよとの確執へと繋がっているのだが、詩呂とその他中等部4人で前者が圧倒しているというシチュエーション。やはり想起されるのは「皆殺しのレヴュー」だろう。ただななほどワンサイドというわけでもなく、最終的な決着は絶滅のレヴュー内ではお預けとなっている。中等部絡みで「〇〇のレヴュー」としっかり名前がついてるのはこの絶滅が初めてなのだが、中等部のメインキャラ5名は全員が絶滅動物を意識したネーミングをされている(下記事参照)

mikanayuip.hatenablog.jp

また、「舞台少女としての生存を賭けて、歌って踊って生き残りましょう」というのも絶滅動物意識だったのだとは思うのだが絶滅のレヴューとのタイトルが早くも登場してしまった。絶滅理由と関係が深い言葉も「狩りのレヴュー」が出てしまっているので今後どのようなタイトルのレヴューが来るのかも期待したい。

同じ曲のまま「夜明けのレヴュー」へと突入。この構成についてもかなり斬新なもので、スタァライトの舞台における今までの定石として舞台主題歌で最高潮を迎えて決着、というのが定番だったのだが、今回詩呂とステラの一騎打ちの際、そしてマリアヴェーラとカタリーナの最後の戦いの際も、いずれも曲が止まっていた。スタァライトにおける殺陣、そして心情吐露には音楽が密接に関わってきた。しかしRebellionにおける山場においてもそして劇中劇のクライマックスにおいても敢えて楽曲を断絶した。九九組時代の文化を踏襲しつつ、完全に模倣はしない、新しいことへの挑戦。中等部の未来に更に胸を躍らせずにはいられないだろう。また似たような話をしてしまい申し訳ないが、スーパースタァスペクタクルと私たちはもう舞台の上、その二曲の間、すなわちアニメとしての「少女歌劇レヴュースタァライト」の終焉もまた、バックにはただ風音が鳴いていただけなのを思い出していた。

女優「松澤可苑」に目を向けよう。

Rebellion

Rebellion

  • シークフェルト音楽学院中等部
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

music.apple.com

今回のテーマとなるこちらの楽曲。慣例に沿ってというか当然ゆったりとした曲調ではないのだが、それよりもっとえげつない点がある。

さようなら夢見る少女
生きることに意味がある
ふりはもうしなくていいの
全てのまやかしに今 抗え


なぜ争い続けるのか
歴史の中に涙は消えて
さあ滅びの定めを
受け入れる刻は今


孤独な昏い舞台には
呼びかける声ももう届かない
さあ偽りの仮面は
壊し捨ててしまえ


胸の奥の痛み教えて
無垢な瞳は罪
どうか心を閉ざさないで
今終幕の刻
絶望が花開いてやっと自由になれたの


抗え
愛 夢 希望 偽りの言葉たち
革命の名の下に もう私を消してよ!
怖くは無い 心を捨てて剣を掲げよ
『ともに生きて行きたいの』
そんなものは幻
『どうか手を離さないで』
くだらない くだらない
いらない!

これは先程添付した舞台主題歌Rebellionのイントロから一サビまでの歌詞なのだが、この下線部、信じられないことに全て松澤可苑のソロパート。しかも主題歌ということでこれを殺陣をしながら歌う。どういうことだよ

音源では余すことなく彼女の歌声を堪能出来てええなぁといったところだったものの、いざ舞台でとなるとそもそもそんなことが実現可能なのかとすら思ったが、そこはやはりスタァライト、オケを流すことすら無く生歌をお届けする。正直初日ではやや息が上がっているのが伺えた。そういった点も舞台の魅力であると自分は思っているし、アクションのさなか綺羅星ディスタンスのラスサビ前のソロパートを歌い上げる小山百代は別次元の存在だとも思っている。だが後日千秋楽に赴くとそんな自分の予想を遥かに凌駕するパフォーマンスを見せていただいた。

彼女の歌唱力については今までも繰り返し論じてきたが、もうそういったレベルを逸脱していた。月並みな言葉でしか表現できないが、本当に尊敬の一言に尽きる。

幸い、彼女に思いを直接伝える機会は今後もあるだろう。もうただ労いの言葉をかけるに尽きる。毎夜、インスタグラムブロックされない程度に恋文を綴る。

 

諸先輩方

今回の聖翔のキャスティング、石動双葉と西條クロディーヌ、まぁもちろん他の聖翔メンバーキャストの舞台の出演とかを見た感じスケジュール的な都合は当然あるんだろうが、それ以上に意図を感じる。

まず双葉、彼女が聖翔に入った経緯を振り返ると、元はと言えば「幼少期から続いている香子の付き添いの延長」なのである。従属する対象との距離感は大いに違うものの、経歴自体は詩呂との共通点が多い。

「ずっと一緒にいても相手が何考えてるかわからない」この台詞だけでもあの場にいたのが石動双葉であったこと価値を大いに噛み締めることが出来た。

あと別れの戦記について超個人的な話をすると生田輝の泣きながら喋る演技が怨みのレヴューの「やっぱり香子ばっかりアタシを独り占めしてズルい」の部分の演技を思い出してしまい3万回横転した。

クロディーヌについても、双葉レベルで感情の矛先を向けている相手がいる。言うまでも無いだろうが天堂真矢という存在。先ほど双葉と香子の関係を主従と例えたが、ここ2人は作中何度も言われている通り”ライバル”。であれば詩呂とステラとの関係性とは大きく異なっている、かに見えたのだが.....
また劇場版の話をしてしまって申し訳ないのだが、時系列としては今回の舞台の遥か先、もっと言うとパラレルワールドではあるものの、クロディーヌは自分たちが舞台に立つことについてある種の結論に到達している。それが魂のレヴューにおける真矢との会話

「私の全てを曝け出せる 舞台では」

『曝け出せる相手がいる 舞台には』

「私たちは舞台を愛し」

『舞台から離れられない』

「哀れな道化」

『違う ライバル』

 

「」真矢 『』クロ

この2人が舞台に囚われたかのような人生を送っている、というのはもはや否定のしようが無いだろう。そんな真矢の自嘲かのような台詞をクロディーヌは真っ向から否定する、それこそが舞台人としてある種正解の生き様であると。「舞台上における対話」というのは今回夜明けのレヴューの意義そのもの。西條クロディーヌという人間の持つ哲学が今回中等部の確執を解消したのだ。結果ステラは舞台に囚われ続ける生き方を選んだ、尤も良子達との出会いによって“囚われている”という状態からは大きく離れているのだが。

 

鶴姫やちよ。正直なんで彼女がソシャゲの1キャラに過ぎないのか理解に苦しむ程に彼女は恐ろしいキャラクターである。前回の舞台にいなかったらエーデルのメンバーとして登用された、といった事情のキャスティングでは済まない。彼女は“幼少期からずっと側に居た存在との決別”これを経験している。

「決断と独断と解放のレヴュー」。スタリラ内におけるストーリーの完成系「アルカナアルカディア」において真矢クロとやちよが対峙したこの戦いが実際Rebellionとどのような時系列関係なのかは分からない。だが鶴姫やちよという人間に向き合うに当たってこれ抜きに考えるのはいわば「愚者」なのである。

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話すとバカクソ長くなるので察してください

鶴姫やちよはどこか達観したような視点を持ち、あからさまに感情を表に出すようなことはそこまで無い、のだがご存知の通り詩呂の「演技なのだから観客を騙せればそれでいい」という台詞にはかなり感情的に応えている。

これについても、ゲーム内でのとある舞台少女との会話で説明が付く。

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エチュードなのでこれは台詞なのだが、スタァライトの世界においてはこれは心情の告白と同義。踏まえて、やちよがどこか達観視〜の理由として挙げられるもの。言ってしまえばやちよは根底では詩呂とどこか似ていた部分もあったのでは無いか
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エチュードの相手は、本記事で何度か名前が上がった大月あるる。「本当の自分を剥き出しにするのが怖い」というのはかつてのやちよもまた同じだったのだ。

 

また、決断と独断と解放レヴューにおいて、真矢とクロディーヌがやちよにかけた言葉と夜明けのレヴューにおいて上級生4名が中等部にかけた言葉も類似している

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てかクロディーヌの中に一本通ってる芯、素晴らしすぎるだろ

 

青嵐については解像度が低いためあまり多くを語るのは避けるが、南風涼が嫉妬や羨望によって露崎まひるにぶつかった過去は詩呂と良子の関係に似ているだろうか。今回の舞台における女同士のドロドロ(それこそがスタァライトの世界の魅力なのだが)において数少ない希望となってくれた。

佃井皆美のアクションについては最早私などが評する必要すら無いだろう。生田輝と2人合わせてあまりにも圧倒的と言った具合だ。それぞれの騎士団の長を演じるのに相応しいという他無い。

 

ライブパート

真面目に書きすぎたのでちゃんといつものに戻ります

ライブパートのセトリ

1.

ユメみロ

ユメみロ

  • シークフェルト音楽学院中等部
  • アニメ
  • ¥255

これとカップリングの曲の歌詞「さようなら夢見る少女」からスタートするのイカれてるだろ、と浅はかな考察をしていた私だが

ユメみロの歌詞、良く見ると

何が「幸せ」?何が「正解」?
それは自分で決めること

「詩呂には詩呂の人生を歩んでほしい」

未完成を楽しんでいこう

「未完成で不完全で欠けているからこそ舞台に立てる」

楽しさを見つけるのは
いつだってそう「私」なんだね
大きな舞台へ向かって

「舞台が好きって気持ちは演技じゃ無い」

「これも私なの」

 

これ0thのために書き下ろされた曲という名文で発表された曲なのだが、あまりにも絶滅・夜明けのレヴューを経たステラの曲。言わば詩呂とその他4人の対立となるRebellionのアンサーソングとなっている。発表されたのはユメみロが圧倒的に先なのだが

ということで

ダメでした。(ありがとうございます)

俺の見立てでは絶対Rebellionが先に出来てる筈なんだよ。

 

2.

Star Diamond

Star Diamond

別れの戦記に感情をグシャグシャにされた僕は、舞台とライブパートの間20分の休憩でとある思想に囚われる。「九九組の曲なんでもいいから聞きてえな」と。

そんな中、中等部5名による一曲目は終わり、先輩方4名がステージへ。「流石に昔の曲やるんだろうな」と思ったらこの世で一番聞きたいと言っても過言では無い九九組の曲のイントロ。

初日はもうマジでクソバカアホタコ絶叫しました。千秋楽完売してた筈なのに横2席空席だったので命の多動。UO禁止キツかった。

 

 

3.

星のダイアローグ

星のダイアローグ

オケコン#4今回となんだかんだめちゃくちゃ聞いてる。結果歌ってくれたから耐えたけどこの曲のイントロで生田輝と相羽あいなが捌けてくのマジで心臓キュッてなるからやめてほしい。

さて、私が舞台少女体操の「好きが1番の才能なんだ」という歌詞の部分で佐當友莉亜を視界に入れてしまい過呼吸になる程号泣したのはかなり有名な話だが

「あの頃には戻れない何も知らなかった日々 胸を刺す衝撃を浴びてしまったから」

じゃねえんだよな。同じこと起きたわ。おい、中村彼方

しかもこの歌詞について3rdライブのMCで触れていた相羽あいなが横にいるでは無いか、ということで2度号泣。俺をどうにしてえんだよ。

価値観一緒なのか?

 

4.

ディスカバリー!

ディスカバリー!

別れの戦記と切っても切れないこの曲〜

これもぶっちゃけ#4、0thとそこそこ聞いてはいるものの、声出しありのこれは何度やってもいい。

 

おまけ

熱く語ってしまい恥ずかしいので青木陽菜か俺のツイートかクイズを添付しておきます。

長きに渡る拙文、お付き合いいただき誠にありがとうございました。